山菜や野草を探しに野山へ探索。
例年に比べ、平均気温高めの冬であったから、山菜の芽吹きも早まるかなと思っていたが、
タラの芽はまだ頭の先が出始めたところだった。
さすがにまだ時期尚早。
昨年のうちに、
・ワラビ
・コゴミ
・ハリギリ
・タラの芽
あたりは採取ポイントを見つけておいたので、今年は山菜の時期が待ち遠しい。
この日は山菜は諦めて、食べられる野草を摘むことにした。
山菜や野草に関する知識が乏しいので、昨年から学んでいる。
特に食べられて尚且つ美味しい野草はいつも通る道の足元にふと目を向けると、
当たり前のように自生していたりする。
ただし、例えばトリカブトとニリンソウのように、
見た目が酷似している野草もあるので注意が必要。
トリカブトは猛毒で、ニリンソウは食べられる野草。
山菜・野草の採取には写真付きの図鑑などを携帯していきたい。
<新版>おいしく食べる山菜・野草 (採り方・食べ方・効能がわかる)↑ベーシックな山菜や野草はほぼ網羅していて、美味しい食べ方も掲載されているのでおすすめ。
何より、それほど大きくないので持ち運びの際かさばらず有難かった。
もっとマニアックな本もあるけれど、それにはまだ手を出していない。
【灯台下暗し】
“ふきのとう”や“ユキノシタ”を探すことにしたが、
山の中では見つけられなかった。
どちらかと言うと、里に生える野草なのだろうか。
ユキノシタは年中葉をつけるので、通年採取できる。
天ぷらにすると非常に美味。葉のモチモチとした食感が好きだ。
山を下りて、自宅に戻りがてら道沿いをキョロキョロしていると、
ふきのとうを見つけた。
人目から隠れるように、トタンの塀の裏の一角に生えていた“ふきのとう”。
ほとんどがとう立ちしていたので、ここで食べ頃を採取できたのはわずかばかりだったけど、
光が差し込んだ一角にスポット的に可憐なふきのとうの花が芽吹いていて、なんだかあたたかい気持ちになる。
落ち葉の絨毯に若々しい芽吹きが見られると、春の訪れを予感する。
聖域のような情景で、勝手に「サンクチュアリ」と呼ぶことにした。
付近には蕾のふきのとうも芽吹いてきていたので、しばらくは採取できそうだ。
自宅裏をよく観察してみると、
食べられる野草がけっこうあることを知った。
ふきのとうも続々と芽吹いてきていたし、
ノビルやヨモギの若芽もあった。
ノビルはネギとニラの中間のような香りがあって、
辛みと苦みはそれほど強くなかったので、どんな料理にも合いそうだ。
青い部分は細かく刻んで薬味にも良いと思う。
この日は、
ふきのとう、ノビル、ヨモギの若芽を摘んで天ぷらに。
蕎麦を茹でて、野草の天ぷらと一緒にいただいた。ノビルの薬味をつゆにちらすのがポイント。
爽やかな香りがアクセントになり、食欲をそそる。
また別の日には、ノビルをメイン食材に、菜の花、ふきのとう、鮭を使ってパスタをつくった。
鮭以外は0円である。
実はこのパスタ、「リトルフォレスト」という映画で主人公のいち子がつくっていたのを観て、あまりにも美味しそうで実際に試してみた。
つくる前から分かってはいたけど、かなり美味しかった。
ノビルは加熱すると甘みがぐっと増すから、ペペロンチーノ風の味付けがとても合う。
ちなみに作中に出てくる、四季折々の食材を使った料理はどれも美味しそうで、
観ているととにかくお腹が空いてくるので注意が必要。