憂鬱な気分で警察署に行ってきました。
いえいえ、決して悪いことをしたわけではないんです。
そう。猟銃所持許可の更新に行ってきたのです。
3年に一度やってくるこの更新時期。(更新後の誕生日を一回目と起算してから3回目の誕生日が更新期限なので厳密に言うと丸々3年ではないですが)
なにせ私は初めての更新だったので何かと手こずりました。
そのあたりも含めて備忘録として所持許可更新について記しておこうと思います。
必要書類やミスしやすいポイントも解説していきます。
更新時期が迫っている方、参考にどうぞ。
目次
猟銃所持許可更新申請までの流れ
まずは更新の申請をするまでの流れを順を追って説明していきます。
「更新申請」というのは、鉄砲を初めて所持するときで言うと、「鉄砲所持許可申請」のことです。
ほら、講習会を受講したり、教習射撃講習があったりしましたよね?
それらを経てやっと所持許可申請ができたはずです。
もちろん更新申請においてもその工程が存在します。
何といっても扱うのは鉄砲。そうそう簡単には更新させてくれません。
通知ハガキ
更新期限の2か月半前ころに「更新時期ですよ~」という通知ハガキが警察署から届きます。
まぁ更新の年ぐらい自分で把握しておかないとなのですが、更新に該当する猟銃(私は3丁所持しておりその内の2丁が更新に該当していました。)について丁寧に通知をしてくれます。
ただし!ここで重要なポイントが。
猟銃等講習会(経験者講習)の受講
ハガキで通知されるのは大体2か月半~3か月前程度。
第一ステップとして猟銃等講習会(経験者講習)を受ける必要があるのですが、地域によってはこの経験者講習の開催日程が通知ハガキが届いてから更新期限までの2~3か月の間に近隣で開催されておらず、わざわざ遠方まで行く羽目に…ということも十分あり得ます。
ですので、通知ハガキが届く前から、
「今年は更新の年だぞ」と把握しておいて、経験者講習の開催日程にも注意を配り一番近くで開催される講習会に申し込んで前もって受講しておくのが最善策です。
ちなみに私は更新期限が9月、ハガキが届いたのは6月、経験者講習を受講したのは3月です。
けっこうラグがありますよね。
ちなみに経験者講習申し込みの時点で、
①講習会申込書
②写真1枚( 6月以内に撮影した無帽、正面、3分身、無背景、縦3センチ・横2.4センチのもの )
③受講料
が必要になります。
技能教習
初めて猟銃所持をするときに受けた射撃教習と同等のものです。
実は私、今回はこちらの教習受けていません。
「え?技能講習受けていないのに更新できるの?」
と思った方もいるはず。
それができるんです。詳しくは次項で説明します。
有害鳥獣駆除従事者である場合
狩猟に関心を持っているなら聞いたことがある方も多いはず。
実は私も有害鳥獣駆除従事者の登録・任命を受けています。
有害鳥獣駆除従事者になると様々なメリットがあります。
その中でも、「猟銃所持許可更新の技能講習免除」というとても大きな特典があるのです。
つまり、今回私はこの免除の恩恵に与ったわけです。
①対象鳥獣捕獲等参加証明書
②有害鳥獣駆除捕獲の許可証又は従事者証
※二つとも猟友会経由で交付してもらえます。
を添えて所持許可更新申請時に提出すればOKです。
狩猟期間以外も有害駆除で鉄砲を使用していることを考慮してくれているのでしょう。ありがたいことです。
有害鳥獣駆除に関しては、
・猟友会に所属していること
・猟友会で実施される有害鳥獣駆除捕獲に参加していること
などの条件があります。
「権利」を得るからには果たすべき「義務」が発生します。
「義務」ということはそれなりの規律や制約も存在するということです。
そのあたりを理解して納得できるかどうか、は個々の価値観ですので、
「権利」と「義務」についてよく考えてみてください。
猟銃所持許可更新申請に必要な書類
続いて申請時に必要な書類について説明していきます。
特に内容がややこしい書類については詳しく説明します。
【猟銃所持許可更新申請書】
これについては特に説明はないです。指示に従って内容を埋めていけばOKです。
【鉄砲保管状況報告書】
ガンロッカーの保管状況についての書類です。
ロッカーの寸法などを図面で記入する欄があるのですが、
これけっこう頻繁に出てくるやつなので、私はこんな感じで写真に撮ってプリントアウトしています。
他にもロッカーにスケールを添えて高さ・幅・奥行きが分かるようにした写真を一枚にまとめておけば楽です。
そして鉄砲保管状況報告書に「別途添付」と記載してホッチキスで止め、綴りにしておけばOKです。
【同居親族書】
同じ住居で同居している家族がいる場合に記入&提出が必要です。
【経歴書】
職歴、転居歴、犯歴、鉄砲所持履歴を記入する書類です。
鉄砲を所持出来ていて犯歴がある人はごく稀…だとは思いますが。
鉄砲所持履歴記入が少しややこしく、
現在進行形で所持している鉄砲はもちろんのこと、譲渡した鉄砲、廃銃にした鉄砲も記入しておく必要があります。
【使用実績報告書】
更新申請に係る鉄砲の過去の使用実績について記入します。
気を付けたいポイントは、許可証の「用途」の欄に記載のある使用実績全てを記入するということです。
例えば、用途欄に「狩猟」「標的射撃」「有害鳥獣駆除」と記載している場合は、それぞれの項目について記入します。この場合は3項目記入するわけですね。
・使用年月日
・場所
・状況
などを記入します。
「標的射撃」を例にとると、
・使用年月日→平成〇年×月△日
・場所→〇〇〇射撃場
・状況→トラップ射撃で○○発消費
といった具合です。
【写真】
スーパーやデパートの入り口近くにあるアレで証明写真を撮りましょう。
写真2枚( 6月以内に撮影した無帽、正面、3分身、無背景、縦3センチ・横2.4センチのもの )が必要です。
裏面に撮影日と氏名の記載をしておきましょう。
大体800円かかります。
【診断書】
かかりつけ医に書いてもらいましょう。近くの病院や診療所で書いてくれます。
ただし2~3,000円の手数料がかかります。
【身分証明書】
本籍地のある市町村長が発行する身分証明書です。
住民票がある市町村区ではなく、本籍地がある市町村区ですので注意です。
市役所や役場で発行してもらいましょう。
私は住所地と本籍地が異なるため、郵送でのやりとりがややめんどくさかったのと取得するまでに日数がかかりました。
【その他】
・経験者講習修了証明証
・更新に該当する鉄砲
・猟銃・空気銃所持許可証
・手数料(6,800円)
いよいよ提出
上記の書類を揃えたら、いよいよ警察署にて申請手続きです。
基本的に警察署は平日しか開いていないのでご注意を(まぁ当たり前ですよね)。
書類に不備がなければ、そのまま面談に移ります。
個人を取り巻く状況(職業・住居・経済状況など)から性格などのパーソナルな部分まで聞かれます。包み隠さず話しましょう。
変に隠してあとでそこを指摘されると良くないです。
また許可がありてくるまでの間で、
家族やご近所の方に、住所地にある警察署もしくは駐在所の警察官の方が取り調べをします。
取り調べといっても、身辺調査の一環ですから、
後ろめたいことがなければ問題なしです。
ただし、いきなり警察の人が来るとびっくりすので、家族やご近所の方には一言伝えておくのが吉です。
ここからの流れについてはまた私の許可が下り次第、
書きたいと思います。