今日は罠の設置をしてきました。
使った罠の種類はくくり罠で、「笠松式」というものです。
こちらの記事で紹介したやつですね。
→過去記事「罠の製作」
バネの仕掛け部は自作したものを、踏み板は既製品のものを使用しています。
笠松式くくり罠を販売している会社もあるので、
いきなり自作はできないから買ってみたい!という方はこのあたりを覗いてみてください。
南信火薬販売さんは仕掛け部と踏み板の別売りもしているみたいです。
仕掛け部を自作してみたい方は踏み板のみこちらから購入すればOKです。
獣道に仕掛ける
くくり罠は獣道の足が濃いところ(よく使っている道という意味です)に埋め込んで仕掛けます。
今回は写真の赤矢印でマークしたように獣道があり、
新しい足跡もあったのでここに設置しました。
踏み板の枠を先に埋め込み、爪楊枝を差し込んでいます。
爪楊枝を差し込む意味は、加圧調整をするためです。
シカやイノシシなどの大型獣狙いなので、
小動物が乗ったときに作動してしまわないようにしています。
仕掛けるとこんな感じです。
上下に二本の木の枝を置いていますが、この間に踏み板が埋まっています。
ちなみに枝は、獣が枝を跨いでちょうど踏み板を踏み込むよう誘導するために置いています。
罠って難しい…
基本的に罠猟は有害駆除の期間にやります。
狩猟期間は罠仕掛けず、銃猟のみ行っています。
実を言うと、
有害駆除の期間に入って罠をいくつか仕掛けていますが、未だに獲物が獲れていません。仕掛けたことを獣に感づかれてその獣道を使わなくなってしまったり、踏んでいたけど踏み込みが浅かったのか上手く掛からなかったり、と失敗続きです。
その失敗の原因として可能性があるものは二つかなぁと考えています。
①見た目でバレている
②臭いでバレている
①は罠が完全に埋まっておらず露出していて、獣に視覚的に気付かれているというパターンです。この点に関してはかなり気を配っていて、写真を見てもらえば分かるように完全に埋めているので可能性は低いと考えています。
また鹿や猪の視力は弱く、行動する夜に地面に埋まっている罠を視認できるとは思えません。
②は罠自体の自然界には存在しない臭いや罠を設置する際に掘り返した土や草木の根の匂いで気付かれているパターンです。
罠の臭い消しは行っていないのでこちらの可能性はかなり高いと睨んでいます。獣は視力が弱い分、嗅覚は優れているので臭いの小さな違和感には感づきそうです。あとは土を掘り返したあとの腐葉土のような臭いも獣からすると違和感なのかもしれません。何か異変があるぞというサインにはなってしまいそうです。
他にも原因はありそうですが、ひとまずこのあたりの原因を解消していこうかと。
帰り際に発見
これなんだかわかりますか?
これ「こごみ」という山菜です。すでに傘が開いて食べごろはすぎてしまっていますが、罠を設置した帰りに発見したので来春食べごろを収穫しに行こうと思います。
天ぷらや白和えにすると非常に美味しいです。
罠を仕掛けるときは周囲をよく観察しながら山を歩くので、落ち着いている分、鉄砲を持って山に入る時よりも細かなところに気付けます。
そういう意味でも罠猟をやることはけっこうメリットがあると思います。