山に入る狩猟をするなら剣鉈の携帯をおすすめする理由3つ

山に入る狩猟をするなら剣鉈の携帯をおすすめする理由3つ
2019年11月5日
gen

山登り、山菜取り、渓流釣り…

ジャンルによって山に入る際に携行する装備品は変わりますが、
今回は狩猟で山に入る際に「剣鉈」の携帯をおすすめする理由を3つ書いていきます。

止め刺しが容易

山に入って狩猟をする場合、必然的に「とどめ」は山中でしなければなりません。
最後のとどめが鉄砲である場合もありますが、
ここで重要視したいのは止め刺しの際に血抜きも的確にできるかどうか、ということです。

獲物を仕留めることができた場合、即座に血抜きをしたいところです。
血が凝固しないうちに放血させると綺麗に血抜きできるので、
鉄砲で仕留めた場合にも血抜きの工程は必ず行います。

鉄砲でももちろん止め刺しはできますが、
血抜きとなると頸動脈もしくは心臓に的確に傷をつける必要があります。

罠を掛けていて獲物を獲ったときも剣鉈が役に立ちます。
剣鉈を携帯するようになってから、止め刺し・血抜きの工程を非常にスムーズに行えるようになりました。

しかしここで、刃物の携帯という観点でいくと「ナイフ」を携帯するのでも良さそうな気がします。が、あえての剣鉈である理由は次の項で。

枝払い・藪漕ぎが可能

剣鉈の特徴としてまず挙げられるのは、
刺突する機能としての「剣」の要素と、断ち切る機能としての「鉈」の要素を兼ね備えているという点です。

先に書いた止め刺し・血抜きに関しては、剣の要素を使います。

雑木が鬱蒼と生い茂ったフィールドを進むときや、杖代わりの丈夫な枝を切る、なんていうときには鉈の要素を使えるわけです。

この鉈としての要素を十分に発揮するには、
刃の重さと長さがある程度必要になります。軽くて短いと持ち運びには楽なのですが、鉈としての機能は期待できません。
軽すぎて、短すぎると遠心力が十分得られないのです。

ですので、個人的には剣鉈の刃渡りとして6寸(180㎜)以上がいいかなぁと思っています。

ここで、

「じゃあ重くて長い方がいいんじゃないの?」

と思う方もいるかもしれませんが、9寸(270㎜)以上になると長すぎて取り回しが非常に悪くなります。

これだと山の中での動きの効率は悪くなってしまいます。

過ぎたるは猶及ばざるが如し、ですね。

この剣鉈自身の重さと長さを利用しての「断ち切る」機能はナイフにはないんですよね。ナイフはどちらかというとそれ自体の刃の形状や切れ味で切断するものなので。

そこが鉈の要素も兼ね備えた剣鉈をあえて選んでいる理由です。

万が一のときを想定して…

「万が一」というのは、私の中では一つしかなくて、獣に襲い掛かられたときです。

特に、「熊」

冗談ではなく本気でその事態を想定して剣鉈を携えています。
それもあって十分な殺傷能力を得られる7寸(210㎜)を選びました。

一度箱罠に入った130㎏はあろうかという熊を間近で見たことがあります。

その力はすさまじく、「怪力」とはまさにこのことを言うんだなと思いました。

その熊は首に銃弾を撃ち込まれても死にませんでした。
首周りの厚い脂肪が鎧になっていたのだと思います。

そして熊は走るスピードもとても速いと聞きます。

まだ山の中で熊に遭遇した経験はないのですが、
万が一ばったり遭遇してしまい、それが例えば子連れの母熊であったなら、襲い掛かられる可能性は十分にあります。
なんせ相手も子を守ることに必死です。

その場合、熊に咄嗟に鉄砲を向け正確に急所を射抜く射撃が出来るか、というとその自信はありません。

撃つにしても、外して接近されてしまったとき、近接用の刃物は絶対に必要だなと考えたわけです。

撃つ場面に遭遇しないに越したことはないのですが、
「絶対」はあり得ないので備えあれば憂いなしです。

まとめ

以上、剣鉈の携帯をおすすめする理由を三つ挙げてみました。

それぞれの狩猟スタイルによって、携帯する道具も変わってきます。

無条件に「剣鉈持っておけばいいや」ではなく、
「こういう狩猟をしたいから、こんな道具があった方が良さそうだ」というように自分だけの装備品を洗練させていく過程もけっこう面白いですね。