【4猟期目】単独単犬修行vol.3

【4猟期目】単独単犬修行vol.3

2019年11月28日
狩りのこと。

前回の記事と投稿が前後してしまいますが、「単独単犬修行」の第3弾です。

今回も単独単犬で、今ままで行ったことがない山に入ってみました。

初めての山で猟犬がどんな反応を見せるのか、
環境が変われば動きにも慎重さが出てくるのか、
そのあたりの検証をしてみました。

西側に位置する日当たりの良い山で、冬場の冷え込む時期に猪が好むのではないかとの期待もありました。

動き始め

尾根伝いに上り始めます。歩きはじめ直後、犬の動きは慎重で、すぐ傍を歩いてくれています。
そして尾根東側の窪んだ広い斜面をやたら気にしています。ここは犬の反応に従い、慎重に。
何かの気配を感じているのか、耳を立て、鼻をヒクつかせ、辺りをキョロキョロ。
こういう反応を観察し、どんな状況でどんなリアクションがあるのかを頭に入れていきます。

しばらくすると、気にしていた方向とは反対方向へ走っていきます。
ここから単独で捜索を始め、500mほど離れてしまいます。

索敵範囲

索敵範囲はそれほど広くないということは分かってきました。
鼻は遠くまで効く方ではないので、周囲半径50m以内にある濃いにおいや、あるいは物音や動いたもの(こちらの方が強く反応する感じです)を察知すると、そちらに向かっていきます。

その索敵範囲は良いレンジ(距離感)だと思うのですが、そのあと単独で追いすぎてしまうのが問題なのだと思います。

仮にその索敵範囲近くに猪がいたとしても、単独で追い回すだけではつかまりません。
気配がいる方向へ主人と一緒に詰める、というプロセスをつくる必要があります。

さて、どうしたものか…。

このあと、しばらく犬は足元に戻らず、近くまで来て戻ってきたな~と思ったら、山を下りはじめ道に出てしまいました。
まったく登ってくる気配もなく、そちらに下りていくと山の中に落ちていた骨(おそらく鹿の骨)をカジカジしていました。

おいおい。

このときは叱りました。その行動は良くないぞ、と。


別の山へ

気を取り直して、別の山へ。

付近の集落で猪が出たと聞いていたので、その猪が寝に帰るとしたらここだろうというだいたいの目星をつけていた山です。

この山はそれほど大きいところではなかったので、リードをつないだまま歩いてみることにしました。

気配を感じ取って突撃しそうになっても、制止して同じスピードで詰める訓練になるかなと。

とは言っても、リードつなぎは歩きづらいです。終始これは無理だなと痛感。
訓練で局所的に使う感じになりそうです。

一緒に奥に入っていくと、突然犬の様子ががらっと変わります。

とにかくぐいぐい引っ張ります。「早く行かせろ!」と言わんばかり。
確実に獣の気配を察知していて、近くにいることを確信しています。ただ自分にはその姿が見えないので、ギリギリまでリードをつないだまま、詰めてみます。

姿は見えないがやっぱりいた

そこから少しずつ少しずつ下に詰めていくと、犬の気配を探る方向が右から左へと移っていきます。
その反応に従い、犬の引っ張る方向へ歩いていくと…

その先から、

「ピギッー」

という鳴き声が聞こえました。それは間違いなく猪です。
姿は見えませんでしたが、30mも離れていない距離だったと思います。

そしてその鳴き声が聞こえた瞬間、犬の引っ張りもさらに強くなり、リードを開放しました。

勢いよくそちらの方向へ飛んでいきました。が、すぐに戻ってきてあたりをうろうろ。
見逃してしまい、追いきれない。こういうときに鼻をもっと使ってくれるといいのですが、
とかく音や動きを察知したときは鼻をあまり使わないようです。

結局突発的に追跡しただけで、すぐに諦めて戻ってきました。

この日も猟果はありませんでした。
おつかれさま。