前回記事でも書きましたが、猟犬以上に飼い主である自分自身が山を把握しなければ、
単独単犬で猪を獲ることは困難です。
猪の寝屋付近まで猟犬を連れていくのは飼い主の技量です。
どの山のどのあたりに猪が寝屋をつくっているのか、
そこで仕留めた場合にどう山から出してくるのか、
そのあたりの経験値と知恵の蓄積が必要です。
私にはまだまだそれが足りていません。
今回も朝の時間を使って単独単犬で山に行ってきました。
隙あらば山を歩こうと思っています。
寝屋を知る
まずは動画をアップします。
今回も猟果はなかったので、ショートverで各コマをつなげました。
明るさや色彩を編集したのと、試しに音楽をつけてみました。
…音楽はなくてもよかったかな。笑
今回は猪のおおよそ寝屋を特定する、というつもりでいきました。
私自身が山を把握する意味が大きいです。
ヌタ場を発見しました。泥水は枯れていたので、ここ最近で使われている形跡はありませんでした。
ですが近くには…
ちょうど猪の体高。ヒノキの幹に身体をこすりつけた痕を見つけました。
このようなフィールドサインがある近辺。しっかりトレースしていけば大まかな寝屋の特定までいけそうです。
犬が別の方向に足早になったので、痕跡が続く逆方向に行きましたが、今度はこの痕跡を辿ってみようと思います。
犬が反応を示した方向へ進んでいくと、
木の枝がかじられた食痕。これは猪だろうか?鹿のようにも思えます。
これは確実に猪が牙を研ぎあげた痕です。猪の存在を感じながら、近づけている感覚がありました。これも今までになかった変化。些細なことでも実感が持てると嬉しくなります。
この日は獣に見ることはありませんでしたが、
途中犬が何者かを追って、600mほど離れていく場面がありました。
そんなに遠くまで行かれてしまっても獲れないんですけどね。
やはり、気配を感じ取ってくれても、そこからむやみに走っていってしまうのは課題ですね。
気配を確実に感じ取っているときの犬の反応はだいぶ判断できるようになってきたので、
そこで突っ込むのではなく、慎重に距離を詰めていくという技量を身につけていかなくては。
どうすればいいのだろうか…
悩みながら、試行錯誤で、進んでいきます。