【4猟期目】単独単犬修行vol.1

【4猟期目】単独単犬修行vol.1

2019年11月18日
狩りのこと。

今年度もいよいよ狩猟期間が開幕しました。

全国各地でハンターさんが動き出していますね。

豚コレラの影響で狩猟禁止(有害駆除での緊急捕獲は実施されているところもあるらしいです)になっている地域もあるようです。

猟期初日の今日、単独単犬で山に行ってきました。

猟果はありませんでしたが、やはり学び得ることは多くありました。

GoPro HERO8での撮影もしましたので、アップします。

撮影・編集技術は皆無ですので、見辛いと思いますがご容赦ください。

一銃一狗で猪を獲りたい

猟期中、普段は複数人での巻き狩りに参加させてもらっています。

いわゆるグループ猟です。

巻き狩りには巻き狩りにしかない面白さがあります。私は、狩猟という楽しみを共有できる先輩たちと猟ができることが楽しい、グループ猟をしながらその中で人間的に成長できる(組織力、シュミレーション力、鉄砲や狩猟に関する礼儀・マナーなどを身につけられます)、という理由からグループ猟に参加させていただいています。

その一方で、個人としてさらに成長したい、という思いを抱くようになりました。

山を知る・歩く、ということに関して、猟犬を使った狩猟ということに関して知っていくほどに、
「こんな狩猟スタイルが理想だ」というものが徐々に固まってきました。

それが、「一銃一狗(単独単犬)での狩猟」です。

ここ最近では、三重の猟師さんのお話を聞けたことが一番影響が大きかったと思います。

その方の狩猟スタイルも、
単独で、単犬で、寝屋撃ち(猪が寝ている場所)で、猪を獲るというものでした。

そのスタイルに惹かれた理由は大きく4つあります。

理由①:ピンポイントで緻密な猪猟ができる

理由②:猟犬との密なコミュニケーションが必須

理由②:猟犬が牙傷(猪の牙にやられること)を受けづらい

理由③:良い状態の猪を獲りやすい

寝屋撃ちということは、猪が寝ているポイントを予め予測し、猟犬の索敵によってピンポイントで寝屋を突き止め、猪が寝ている場所で仕留めるということです。

その場合、猟犬も「鳴き止め」や「噛み止め」というスキルではなく、どちらかというと忍びながら主に猪のいる場所を知らせてくれるスキルが必要になります。鳥猟犬に近いんですかね。
猪との接触がない分、牙傷を受けるリスクは減ります。

なので、主と猟犬の距離感は非常に近く、常に見えている範囲で行動を共にする関係性が求められます。

まさに「阿吽の呼吸」で成り立つ猟法です。

そこにぐっと惹かれました。

また獣の肉を得ることが狩猟をやる根底にはあるので、
可能な限り得られる肉の状態は良いものであってほしいんです。

せっかくその命をいただくので、美味しく食べたい。

今期からの挑戦

日々狩りチャンネル

ということで今シーズンから単独単犬で猪を獲ることを目標に修行をスタートしました。

早速猟期初日の様子を動画にまとめました。

猟果はなかったので、かいつまんでつなげただけの動画です。

編集に関して知識も技術も全くなく、見ごたえのない映像ですが、これから勉強してスキルアップしていきますのでよろしくお願いします。

独学は難しい…。

修行の様子は随時アップしていきますので、成長ぶり(失敗ぶり)を温かくみてやってください。

暗中模索

どうすれば単独単犬で猪が獲れるようになるのか、手探りで試行錯誤の日々です。

とにかく思いつくことを片っ端から試していくしかありません。

現段階での課題は、

「猟犬との距離感を縮める」

「猪以外は索敵しないようにする」

この2点だなと思っています。

まずは、犬が自分の視界に入っている状態を常にキープして山を歩けるようになることです。
もちろんリードにつながずに、です。

これに関しても訓練の仕方の正解が分かりません。なので思いついたことを即実践しています。

今は、獣を索敵するときや獣を発見したとき(ほぼ鹿ですが)には200~700mは自分のもとから離れていってしまいます。

これだけ離れた場所で仮に猪を見つけて追ったとしても、自分が追いつける可能性は低く、単犬では止めることもおそらくできません。結果逃げられてしまいます。

気配を感じて取っても、無用にすぐさま追いかけるのではなく、主と共にそのポイントまで至る、というプロセスをこなせるようにならなければなりません。

そうなるための訓練として、

「犬が目視できなくなるほど離れていってしまいそうになったら、犬笛を吹いて呼び戻すアクションを取る」

「戻ってきたら褒める」

ということをひたすら繰り返しています。

今はまだ笛の音を聞いても、興味が獣の気配にいってしまっているので制止がきかないことがほとんどです。

それでも今回の訓練の中で、自分の傍を離れずに山を歩く時間が少しずつ少しずつ増えていくのが分かりました。犬の注意が主に向き始めている感覚があったのです。

犬も、

「離れすぎると喜ばれず、近くにいると喜んでくれる」という認識が出てきているのかなと。

動画の冒頭、獣の鳴き声が聞こえると思いますが、それは猿の鳴き声です。

犬は猿の群れに付いてしまって、木の上に逃げたサルたちにずっと遊ばれていました。

ここはあえて迎えに行かず、戻ってくるまで放っておくことにしました。

「猿は狙いの対象ではない」ということを態度と行動で示す必要があると思ったからです。

そこから20分ほどして自分のもとに戻ってきました。そのときはそれはいけない行動だ、という意味で叱りました。実は「褒める・叱る」という行為もどのタイミングでどう使うか悩みます。
このさじ加減で犬の認識は大きく変わる気がするので。難しいです。

鹿や他の獣を追ったときでも同様の対応をしていこうと考えています。

日頃の散歩でも、山中での訓練と同じような躾を心がけています。

・常に主に注意を払い、行動を共にするようコンタクトをとること

・猫やタヌキなどの小動物は無視できるように意思表示していくこと

などなど。

些細なことから地道に積み重ねるしかないと思っています。

最も重要なこと

それは、猟犬が主に対する以上に、主は猟犬に対して注意を払い、猟犬の一挙手一投足を見逃さないようにすることだと思っています。

犬の性格を知ること。

どんな場面で、どんな反応を示すのかをしっかり観察すること。

もちろん猟犬自身の能力、得手不得手はあると思います。

ですが忘れてはいけないのは、猟犬自身のスキル以上に飼い主の技量が物を言うということです。

「猟犬は飼い主の猟師以上にはならない」

という言葉は真理だと思います。