私のいる地域では11/15~いよいよ猟期がスタートします。
全国的に豚コレラの影響による狩猟禁止or自粛の波が広がっていますが、今猟期はなんとか狩猟ができそうです。
とはいえ、依然として豚コレラの影響力は留まることなく、私がいる地域もいつその影響下に入ってもおかしくないような状況です。
狩猟者として、個人で出来る対策をした上で狩猟にのぞみます。
猟期直前。
受領機関に入る前に個人的にやっておきたいこと、やっておくべきと思うことを紹介します。
まずは…
鉄砲のメンテナンス
メンテナンスといっても、セルフでできる範囲のことですので、
普段実猟で使用している散弾銃のお掃除です。
一度分解できるところまでばらしてから、クリーニングしていきます。
私が使用している散弾銃を例にとって、順を追って説明していきます。
実猟で使用している鉄砲はSKBの単発式自動銃です。
中古銃ということもありますが、こう見るとけっこうボロボロですね…
自動銃ですので、元折式上下二連銃とは機構が異なり、少し複雑な構造をしています。
塵や埃、枝や葉っぱなどゴミが機構内部に入り込んでいると、
弾詰まり、ともすると暴発の原因になってしまいます。
使う道具類
まずはクリーニングに使用する道具です。
特別なものを何か使うわけではありません。
左から、
・六角レンチ
→機関部の取り外しの際に使用。
・歯ブラシ
→機関部を洗うときに使用。
・マイナスドライバー
→プロポイントの脱着に使用。
マイナスドライバーは、
先端をこのように凹の形状に加工してあります。
理由は後程。
あとは、
・ガンオイル
→多少値はしますが、ちゃんとしたやつを買うことをオススメします。
・パーツクリーナー
→ホームセンターにおいてある自転車パーツクリーナーとかでいいと思います。
分解
自力で分解できる範囲で、ばらしていきます。
まずは、
・先台
・機関部
・銃身
の三つに分けます。
ここでプロポイントを外しておきます。
このときにさきほどの加工したマイナスドライバーを使います。
プロポイントの締め付け部分は、写真のように、
締めていくとネジ先が出てくるので、通常のマイナスドライバーだと途中からここが干渉して締め付けできなくなります。
そこで…
加工した凹形状がネジ先にはまることで、最後までしっかりと締め付けできる、わけです。
マイナスドライバー先端の加工は、ディスクグラインダーで出来ます。
マイナスドライバーを万力などでしっかり固定して行うようにしてください。
機関部の取り外し
次は機関部の機構内部の取り外しです。
引き金の上部にある二つの丸穴が留め具です。
ここに六角レンチを当てて、こんこんと上から叩くと、
スコンと留め具が抜けます。
留め具は無くさないよう、しっかり保管しておきましょう。
外した機関内部はこんな感じです。
パッと見は分からないですが、塵や木くずのようなものが内部にも入り込んでいました。
パーツクリーナーで洗い流し、歯ブラシで細部の汚れも落としていきます。
洗浄して、ガンオイルを使用するとかなり綺麗になりました。
余分なガンオイルはウエスでしっかり拭き取り、全体になじむように細かい部分にも塗り込みましょう。
銃身の清掃
銃身の中もボアスネークを使って綺麗にします。
火薬の煤が詰まっていると、これもまた暴発の原因になります。
あとは遊底周辺や機構内部を取り外した空の機関部もパーツクリーナーで洗浄し、ガンオイルを塗布しておきます。
組み立て
クリーニングしたそれぞれの部品を組み立て直して、
鉄砲のメンテンナンスは完了です。
このような掃除をしながら、各部に欠損がないか、動作不良がないかの確認もしています。
「どこかおかしい」と感じる部分があったら、銃砲店に持ち込んでもらうのがいいと思います。
鉄砲の故障の事故って割とあるみたいです。実際に私もグループでの実猟で、暴発して銃身がラッパ状に割けてしまった事例をみたことがあります。
特に私みたいに中古銃を扱っている人は注意したいところです。
鉄砲の所持許可を受けた時点から、その鉄砲の安全管理も当人の責務です。