日々狩り旅【三重編】②

日々狩り旅【三重編】②

2019年10月10日
狩りのこと。

鮎獲り(前回記事「日々狩り旅【三重編】①」)から戻ると、
「これから川辺でテント張ってキャンプをする」
というので準備をすることに。

幼少期に家族でアウトドアキャンプに行って以来のテント泊だったので、
かなりテンションが上がりました。
準備段階からワクワク。

アウトドアキャンプのこの非日常感が堪らないですよね。

スッポンを捌く

自宅前の水槽の中にいたスッポン。

キャンプしながらスッポン鍋を食べさせてくれるそうで、
スッポンの捌き方を教えていただきました。

※捌いている最中の写真はかなり刺激が強いので割愛します。

捌き終わった後のスッポン。
身も甲羅も鍋に入れるそうです。

すっぽんは捨てるところがまったくなくて、
甲羅を煮込むとゼラチン状のプルプルになって美味しく食べられるそうです。

捌くのを見ていて思いましたが、スッポンは生命力がとても強い

甲羅を剥がされても平気で動いていました。
この生命力の強さが、滋養強壮・活力増大の源とされる理由なんでしょう。

スッポンは活動時期が大体決まってて、
初夏~秋にかけて活発に動くそう。

というのも、活動スイッチが入る水温に達しないとずっと動かない(冬眠状態)らしく、そのスイッチが入った途端に食べるモノを探して動き回るそうです。

この時期には、橋の上からアジの切り身を針につけて糸を垂らすと、簡単に釣れるとか。

今までスッポンを自分で獲るという発想がなかったのですが、
来シーズンからはスッポン釣りに行こうかと考えています。

テント場へ

夕日

道具を準備したのち、テント場へ向かいました。
暮れなずむ夕日がとても美しかった。

この日の朝にSさんが草刈りをして、
テント場までの道のりを整備してくれていました。

道具を持って、この道を抜けていくと…

これは翌朝の写真

最高のロケーションが広がっていました。
目の前にはゆったりと川が流れ、周囲はなだらかな山に囲まれていました。
「秘密の場所」
そんな言葉がピッタリです。

ちなみにこの川でもスッポンは釣れるそうです。
スッポンどこにでもいるなぁ。

キャンプ(野営)に詰まっているもの

テントを張って、焚き火スペースを設営。
するとこんな感じに。

もう言うことなし。

テント張る。
石を積んで竈をつくり火を灯す。
照明をぶら下げる柱は長めの流木を立てればいい。
スッポン鍋を炊く竈も欲しいから、同じくらいの大きさの石でつくろう。

昔、秘密基地を自分たちの知恵と工夫で作り上げたみたいに、
思いつくままに自分たちだけの空間を作り上げていく。

そんな過程がとてつもなく楽しかった。

創造力(想像力)はこんなにも広がりを持っているんだということに、
気付かされました。

「こうでもいいよね」
「こっちのパターンもありじゃない?」
「それいいね」

発想と実現の繰り返し。とても心地よい時間が流れていました。
こんなこと考えていたのは私だけかもしれませんが。

夜空の下で夜会

そして夜会が始まりました。
ゆらゆらと燃える火の上で、贅沢な食材たちが並びました。

鹿肉と鮎

肉の塊は鹿肉です。こんなに脂の乗った鹿肉は初めて食べた気がします。
ちょうどこの時期は雄鹿が発情期で脂が乗ってきます。ほんのりと甘さを感じる、上質な脂は絶品でした。
鹿の脂は融点が高く、人の体内で溶けないので食べすぎるとお腹を壊すと言われていますが、そんなことは関係なしにバクバク食べてしまいました。
※翌日下痢はしませんでした。

鮎は香魚というだけあって、芳醇な香りが口と鼻に広がります。
それと上品な苦み。これが本当に最高でした。
身は締まっているけど固いということはなく、むしろフワフワとしている。

鮎の干物

Sさん自家製の鮎の干物。干物になると、より一層鮎の味がぎゅっと凝縮されていました。これを日本酒に浸して飲んだら最高だろうなぁ。

猪肉

猪肉は皮つき
皮つきというのは、猪を湯引き(毛のついたイノシシに熱湯をかけて毛だけを毟ってあえて皮を残すやり方)して、皮ごと食べるということです。
四国は九州以南でやられている捌き方だと認識していましたが、
Sさんもやられているそう。

この皮つき猪肉がとてつもなく美味しかったです。
炭火で焼くと皮はパリッとして、それでいて脂と皮の間の部分(なんと説明すればよいか不明)はモチっとしている。
味わったことのない食感で、皮の旨味も相まって絶妙。

自分で脂の乗った猪を獲れる機会に恵まれたら、
絶対湯引きして解体します。

スッポン鍋

これが一番感動しました。本当に感動レベル。
スッポンってこんなに美味しいのか、と。

臭みなんてまったくなくて、これだけ食べたら何のお肉か分からないと思います。食感で言うと、鶏肉に近いのかなぁという印象。
でも鶏肉よりも肉質は柔らかでした。

そして何よりスッポンの出汁がとても美味しい。
澄んだ味わいなのに、ちゃんとコクがある。
料亭で重宝されるという理由も分かった気がします。

スッポン雑炊

そして〆にいただいたスッポン雑炊。
さっきの状態からさらに煮込んだことによって、
旨味もコクも倍増していて、そこに投入された白米と絡まったそれはもう…

夜も更けて…

あとはゆらめく火だけとなった頃、
Sさんにいろいろとお話を聞くことができました。

ずいぶん長々と書いてしまったので、
話の内容はまた次の記事で書きます。

個人的に今回の旅で最も肝になる内容の話だったので、
心して書き留めようと思います。