「養鶏記録」と言っておきながら、現在は合鴨を飼育しています。
早速のタイトルへの裏切り行為許してください。
とは言え、養鶏(採卵のための養鶏です)のために製作した小屋で合鴨を飼っているので、ひとまず養鶏という括りにします。
合鴨農法で役目を終えた鴨たち
現在飼育している合鴨たちは、
今年の晩夏まで知り合いのお米農家さんが田んぼで合鴨農法の一環で飼育していた鴨たちです。
私も知らなかったのですが、
合鴨たちは基本的に1シーズンでお役目が終わるそうです。
雛のころから田んぼに放たれ、稲刈りの時期が来るとそこでその合鴨たちはつぶされます(締めて食べられるということです)。
穂になるまでは雑草や害虫を食べてくれるのですが、
穂が付くと稲穂自体を啄むようになるそうです。
まぁ考えてみればそうですよね。そこに美味しそうなお米が沢山実っているわけですから。
そして来シーズンはまた雛の合鴨を持ってくる、というサイクルだそう。
いつもは知り合いの方に頼んで潰してお肉にしてもらっていたそうですが、
捌くのも大変だからと断られてしまったそうで、私のところに話が来ました。
鴨肉は好きですし、捌くのも苦ではないので譲っていただくことに。
晩秋まで穀物類の飼料を与えながら飼育します。
脂をつけてもらってから締めて捌く予定でいます。
「狩猟」と「畜産」
狩猟をやっている背景には「命と食」というテーマが私の中ではずっとあって、
ひとまず「私」という個人が生きていく上で、命と向き合っていくこと(自分で食べるモノには可能な限りその過程に積極的に関り、責任を持つということ。どうしても関りが持てないものに対しては想像力を持って、知ろうという姿勢を持って接すること)を心がけています。
そういう意味では、もし狩猟という道に進んでいなかったとしたら、畜産の道に進んでいたかもしれないな、とふと思うことがありあます。
「狩猟」と「畜産」。
まったく性質の異なる営みのように見える両者ですが、双方に共通するものがあるような気がしています。
それが何なのか今の段階では明確に答えることができないのですが、
狩猟をやりながらも畜産に対してはずっと興味を抱いています。
ですので、養鶏をやることは畜産の疑似体験(鶏は採卵鶏ですが、合鴨たちは食べるつもりで飼育しているので)という側面もある気がしています。
合鴨たちの飼育環境
合鴨について私もよく知らなかったのですが、
一応水辺がなくても生きていけるそうです。
てっきりぷかぷか浮かべるぐらいの水場がないと飼育できないと思い込んでいましたが大丈夫そう。
現在飼育を始めてから2週間ほど経ちますが、みんな元気です。
飼育数は全部で8羽。
飼育小屋の面積は?
小屋の大きさは約2m×1.5mの3㎡です。
小屋の高さは2mで設営したのでけっこう高めです。
ざっくり小屋の作り方を説明しておくと、
①基礎をブロック塀横置き2段で作るため、あらかじめ30㎝程掘って1段は地中に埋まるようにしておく
②モルタルでブロック塀を組み上げ、上の木造部と結合するためアンカーボルトを埋め込んでおく
③寸法取りして切り出した木材には全て腐食防止の塗料を塗っておく
④木材で小屋の上部を組み上げる
⑤天井はポリカーボネイトの波板を張り付ける
ざっとこんな感じです。いろいろと事情があって急ピッチで仕上げたため、大雑把なつくりですがなんとか形にはなっています。
エサはどうしてる?
基本は鶏用の飼料を与えています。トウモロコシとか入ってるやつです。
野菜や果物のくずとかを混ぜてあげたりもします。
今度、発酵飼料を自作して与えてみようと考えています。これについてはまた上手くいけば紹介します。
運動はさせてる?
今のところは小屋からは出していません。
ただやっぱりストレス溜まるかなぁと懸念はしていて、
伸び伸びと運動させてやりたいのでどうしようか思案中です。
合鴨たちは雛のときに羽は切られているので、飛んで逃げて行ってしまうことはありません。
走って逃げられてしまうことへの対策さえできれば運動させてあげたいなと。
こんな感じで合鴨たちの成長記録も書いていこうと思います。
ちなみに、11/9(土)にこの合鴨たちを締めて捌いて食べるワークショップを企画しています。
このブログを見ている方がいるのか不明ですが、
興味ある方はコメントにどうぞ。