くくり罠空弾きの瞬間

くくり罠空弾きの瞬間

2019年8月31日
狩りのこと。

罠の掛け方を試行錯誤、

罠の構造も改良、

していたところで…

獣道に仕掛けていたトレイルカメラが、

「空弾き」の決定的な瞬間を捉えていました。

まずはその問題の映像を見てください。

もうばっちり映っています。

猪が獣道に仕掛けてあるくくり罠の上を踏み、

くくり罠が跳ね上がって猪の足を括るよりも先に猪は逃げ去っています。

この映像が意味すること

この映像からはっきりと分かること。

それは、

「猪は罠が仕掛けれていること、仕掛けられている位置を完全に把握している」

ということです。

映像の中で猪が罠を踏む直前。

猪が地面のにおいをしきりに嗅いでいます。

猪が鼻を剥けた先には、

実はくくり罠のワイヤーのアンカーが伸びています。

それを鼻先で辿られているので、完全に罠の仕掛けられている位置を見切られています。

その直後、“あえて”罠を踏むように罠の上を通っている気がします。

踏み板の位置もばっちりバレているので、

「もうそこに罠があることはわかっているから平気、平気」

と言わんばかりです。

で、ぴょーんと華麗に躱されてしまいます。

「悔しい」

もうこの一言に尽きます。

シンプルに獣との知恵比べに完敗。

獣はご丁寧に罠を踏んでくれているのに、括ることができていないという悔しさたるや…

もう「あっぱれ」としか言いようがないです。

それでもこうしてはっきりと失敗の原因が分かったので、

やはりチャレンジしたい。

罠自体の構造や罠の掛け方はおおかた問題ないと思います。

あとは…

におい対策をどうするか?問題

これは猪に限らず鹿にも当てはまるので早急に対策を考えねばなりません。

この壁を越えないことには、獣を獲ることはできません。

間違いなく、罠の「におい」でバレています。

そこで…

こうしました。

一旦、仕掛けていた罠を外してきて、大量の落ち葉をぶち込んだ水にしばらく罠を漬け込んで、におい消しをしてみようと思います。

【落ち葉+水】で長時間煮込むという方法もネットで調べるとありましたが、そこまですると罠のワイヤーや部品がすぐダメになってしまいそうなので、今回はこれで試してみます。

2~3週間つけこんだ後、仕掛けてみます。

己の中の慢心を悔い改める

以前に師匠に教えてもらいながら罠を掛けていたときは、

毎日罠で獲れるときもあったほどおもしろいぐらいに獲れていて、

正直「罠って案外簡単かも?」とか思ってました。

過去に戻ってそんなこと考えていた自分をぶん殴りたい。

それが今シーズンの空弾きの連続でだいぶボコボコにされて、

今回のこの一件で完全に崩壊しました。

というか、崩壊してよかった。むしろ有難いことだと。

まずは野生動物に対する敬意が芽生えました。

やっぱり自然の中で感覚だけを頼りに生き抜いている彼らはすごい。

感覚の研ぎ澄まされ方が尋常ではない。

なんだかいつの間にか自分の方が彼らよりも優位な位置にいるような大きな勘違いをしていたけど、全くそんなことはない。

むしろ相手をしてもらっているのはこちらの方で。

「挑ませてもらっている」という心持ちから入らなければ、

先へは進めない。

いつからか自分を取り巻いていた慢心を解きほどいてくれるきっかけになりました。

なにごとにも通ずることです。

またひとつ狩猟を通じて学ばせてもらった。